松岡 和人    Matsuoka Kazuto
      
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専門分野 経済学(国際金融論,金融論)
研究テーマ  現在の研究テーマは大きく分けて二つあります。一つは外国為替理論に関すること,もう一つは通貨および通貨体制に関することです。
 まず一つ目のテーマについてですが,そもそも外国為替理論というものは,日々刻々変動する為替レートの変動要因をさぐることが主な課題で,その外国為替理論の変遷を研究しています。最近は17,8世紀の貨幣の理論を中心に扱っています。中でも為替論争は重要な部分になり,現代の重要な外国為替理論の多くはそこから誕生しています。
 もう一つのテーマについてですが,通貨および通貨体制に関する多くの問題の中で通貨統合について歴史的に研究しています。19世紀には,金本位制と金・銀複本位制のどちらが国際通貨体制として適しているかが問題となっていました。そして19世紀後半には金本位制を主張する国々,金・銀複本位制を主張する国々それぞれが別個の通貨統合を試みることとなりました。それ以外にもヨーロッパではいくつかの通貨統合が試みられました。現在のEUにみられるような通貨統合の精神もこの時代の通貨統合に見出すことができます。したがって現在のEUを議論する上で19世紀後半の通貨統合を研究することは重要であると考えています。
所属学会、協会など 日本金融学会,生活経済学会,日本経済政策学会,中部経済問題研究会
主な授業 国際社会と日本・世界の諸地域A(1年),専門教育入門A(1年),専門教育入門B(1年),社会科学入門演習U(2年),国際金融論(3年),国際金融論演習T(3年),国際金融論演習U(3年),総合演習T[公民](3年),国際金融論実習T(4年),国際金融論実習U(4年),金融論研究T(大学院),金融論研究U(大学院)
研究活動 ハイブリッドモデル(Hybrid Exchange Rate Model)に関する一考察──購買力平価説と金利平価説の統合の試み 「愛教大研報」(人社)第53輯,2004年
フローリン金貨の誕生(1252年)と為替手形の発明に関する一考察 「愛教大研報」(人社)第52輯,2003年
ラテン通貨同盟の締結とアングロ−アメリカ通貨同盟案 「愛教大研報」(人社)第51輯,2002年
その他特記事項      

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